なぜ、今ヒロインの旅なのか?「神話の法則」と「ヒロインの旅」

ブリスベンの河合ゆうきです^^

前回の記事では、私の人生のターニングポイントになっていた映画「食べて、祈って、恋をして」から、なぜこの映画に惹かれたのか?をつづりました。

自分らしい人生のきっかけになった映画「食べて、祈って、恋をして」から始まる不思議な旅。

「食べて、祈って、恋をして」が響いた理由は、エリザベス・ギルバートがたどった旅の過程が、現代を生きる女性に必要な「ヒロインの旅」のプロセスだったからです。

今回の記事では、「ヒロインの旅」を語るには欠かせない、「英雄の旅」「神話の法則」と「ヒロインの旅」についてです。

「英雄の旅」と「神話の法則」

「英雄の旅」は、神話学者であるジョゼフ・キャンベルが、神話を研究する中で発見した構造です。

神話には人間の成長としての共通の構造があり、それはあらゆる物語に普遍であるとジョゼフ・キャンベルは発見しました。

その後、この「英雄の旅」は、クリストファー・ボグラーによって「神話の法則」として体系化され、映画シナリオの構成術として活用されるようになりました。

「神話の法則」の構成は以下のようになっています。

神話の法則のプロセス

  1. 普通の世界
  2. 冒険への誘い
  3. 誘いの拒絶
  4. 師との出会い
  5. 境界線を越える
  6. 試練、仲間、敵
  7. 接近
  8. 苦難
  9. 報酬
  10. 帰路
  11. 復活
  12. 宝物を持って帰還

「神話の法則」は直線的に進んでいく物語。

この「神話の法則」の構成からは、数々の映画の名作、物語の名作が誕生してきました。

わかりやすいところで言えば、ジブリの初期の作品も、ディズニーやピクサーの作品も、DCやマーベルのヒーローたちも、この法則でストーリーが構成されています。

進撃の巨人なんかもまさに、巨人が平穏な日常を壊したことで旅が始まり、この神話の法則のスタートからの流れがわかりやすいです。

この「神話の法則」に従っていけば、成長や手に入れたい報酬、成功は手に入れられる。

そう信じられてきましたし、多くの人の心をつかみ、勇気づける物語のプロセスでもあります。

女性の社会進出と「ヒロインの旅」

一方でこの「神話の法則」は、過去の神話の研究を元に構成されたものであり、普遍と言われつつも時代の変化に直面してきました。

「神話の法則」は、男性的な性質や価値観が強いものです。

数々の神話の中で登場する女性は、この法則の主人公としては登場していません。

よって、「神話の法則」に登場する女性の役割はただ2つなのです。

一つは女性を、恋愛対象や聖母のように神聖視する「女神との出会い」。
(ディズニープリンセスやヒーローを支えたり、ヒーローが戦う理由となるヒロイン)

もう一つはヒーローをエロティックに惑わす「誘惑する女」。
(わかりやすいのはルパン三世の峰不二子)

しかし、女性が社会進出をし始めて以降、この神話の法則に登場する女性の役割は古いものになっていきました。

女性にも新たな役割や生き方が生まれ、多様性が生まれてきました。

ただ、待っている、存在しているだけではなく、自らも旅をしていく時代になっているのです。

女性も社会に出て、男性と並んで旅をする。

その中で、女性が社会の中でこの「神話の法則」に従って進んでいくと、成功や成果、報酬を手に入れても、英雄のようにはならないことに気づき始めます。

どんなに社会的な成功や成果を上げても、女性は男性の様に幸福感を感じられない。むしろ、むなしさや孤独、怒りの中で途方に暮れることになるのです。

心理療法家として女性の悩みに寄り添いカウンセリングをしてきたモーリーン・マードックは、「神話の法則」とは違った、女性のための旅のガイドが必要だと気づきました。

そして、心理療法家として関わるクライアントの事例、モーリン・マードック自身の経験、神話に登場する女性神の考察などから、ヒロインの旅を導き出しました。

以下が「ヒロインの旅」のプロセスです。

ヒロインの旅のプロセス

  1. 女性性からの分離
  2. 男性性との自己同一視と仲間集め
  3. 試練の道:怪物やドラゴンとの遭遇
  4. 成功の幻想
  5. 精神の乾きを知る:死
  6. 通過儀礼と女神への下降
  7. 女性性を見直す
  8. 母/娘の分離の修復
  9. 傷ついた男性性の修復
  10. 男性性と女性性の統合

「ヒロインの旅」は円を描いて進む。らせん状に続いていき、成長するプロセスにはこの過程が関わっている。

 

女も旅をする。自分の価値を知り、心の傷を癒して女らしさを享受する旅だ。

それは大切な内面の旅であり、バランスが取れた人格形成を目指して歩む。

この旅はヒロインにとって難しい。目印も案内人も地図もない。

順番通りに一直線に進むルートもない。人に認められることもほとんどない。むしろ無視され、邪魔される。

「ヒロインの旅」は円を描いて進み、複数のステージを同時に体験することもある。

「ヒロインの旅」は成長と学びの連続だ。

引用元:モーリーン・マードック著 「ヒロインの旅 女性性から読み解く<本当の自分>と創造的な生き方」

「ヒロインの旅(原題:The Heroin’s Journey)」が出版されたのは、1990年。

そして、翻訳されて日本で出版されたのは2017年。

女性の社会進出がすすみ、男性的な競争原理の中に身を置き、そこでキャリアを積み重ねた女性たち。

しかし、どんなに結果や成果を上げても、何かむなしくて満たされない。

「本当の私って何?」という疑問とともに、それまでの自分に対して違和感を感じたら、このヒロインの旅をスタートさせるのです。

ヒロインの旅が今、日本に必要

映画「食べて、祈って、恋をして」は2010年に公開されました。

まだ、「ヒロインの旅」は日本に入ってくる前のこと。

あれから約10年が経とうとしている今、日本でも「ヒロインの旅」という、新たなガイドが必要な時代に突入したのだと感じています。

日本でも女性の社会進出が進んでいますが、女性は様々な男性的価値観や、男性的な体制と戦っています。

ここで大切になってくることは、男性的な価値観に対し、私たち女性は同じように男性的に戦うことはできないということ。

むしろそれでは本末転倒なのです。

私たち女性には、女性ならではのスタイルと旅の仕方があるように、女性ならではの解決方法や社会の調和を目指す道があるはずなのです。

そして、「ヒロインの旅」を読み、実際に自分もそのプロセスを歩んでいくと感じることは、これは女性だけの旅ではなく、女性だけのガイドでもないということ。

「神話の法則」が世界でこれだけの人の心をつかんだように、「ヒロインの旅」もまた多くの人の心をつかんでいます。

ここで、近年の映画界では、「ヒロインの旅」を軸とした映画が増えていることにお気づきでしょうか?

「ハンガーゲーム」「ディズニー映画 モアナ」「スターウォーズ」「ワンダーウーマン」などなど。

これらの映画の主人公は女性です。

そして、物語の進行は「ヒロインの旅」がベースの構成になっています。

「スターウォーズ」も、エピソード1~6までは、神話の法則に沿った進行をしてきました。

しかし、新たなエピソード7からのシリーズ、そして実は隠されていたエピソード3と4の間のストーリー「ローグワン」は、ヒロインの旅が構成の軸となっています。

「神話の法則」が直線的で、わかりやすいものである一方で、「ヒロインの旅」は一見複雑で葛藤が多く、内面世界の変遷が深いのが特徴です。

しかし、その過程では、

女性は自分とは何者か?
男性と同じように戦わなくてはならないのか?

という疑問に向き合い、自己受容、ありのままの自分<本来の自分>の強さ、賢さ、聡明さ、成長の可能性に気づいていきます。

そして、より多くの仲間を鼓舞し、巻き込みながら新たな世界を創造していきます。

ヒロインは女性でもありますが、この「ヒロインの旅」は男性も女性もすべての人に必要なプロセスでもあります。

それは、古い時代から新しい時代への変化の時、多様性を受け入れ競争から調和へとシフトしていくために、必要なプロセスでもあるからです。

だから、この「ヒロインの旅」には男性も共感します。

そして男性が理解し、男性もそのプロセスを感じることで、誰もが幸せに生きられる世界に繋がっていくのだと感じています。

現に、映画を観た人々の反応がそうだと思います。「ヒロインの旅」のプロセスは、女性だけでなく多くの人が共感し、爽やかな気持ちを感じているはずです。

私が目指して、探していた答えがある

私がこの「ヒロインの旅」のプロセスを知ったとき、衝撃とともに共感、そして私の人生そのものだと感じました。

当時の私はこのプロセスの中で言えば、「母/娘の分離の修復」「傷ついた男性性の修復」のあたりにいました。

円状の「ヒロインの旅」のプロセスは、著者が言うように複数のステージを同時に経験したり、ぐるぐると行ったり来たりを繰り返すこともあります。

私自身、「男性性と女性性の統合」をずっと目指してきていました。それは、女性であることを否定せず、ありのままで幸せで満たされる人生を生きたいと感じていたからです。

その答え、プロセスのヒントがここにある、そして、これまでの経験を繋いで改めて「わたし」を知って深める機会になると直感で感じました。

そして、実際にその通りになりました。

渦の始まりは「女は受け身でずるくて怒っているからいるから嫌だ」という気持ち。

ヒロインはそこから「英雄の旅」にダイブする。

仲間を作り、男と同じように社会で身を立てようとする。

だが、その先に心がすさむ時期があり、「ダーク・フェミニン(女性の闇の側面)」と直面する。

闇に落ちたヒロインは癒しを求める。この本で「母/娘の分離」と私が繰り返し述べる「女性の深い傷」があるからだ。闇から光への帰り道で自分の本質を見直し、過去の生き方に統合する。

引用元:モーリーン・マードック著 「ヒロインの旅 女性性から読み解く<本当の自分>と創造的な生き方」

次回以降は、「ヒロインの旅」のプロセスを。順番にシェアしていきます。

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