イタリアでリズが気づく、アメリカとイタリア、自分の喜びと罪悪感

ブリスベンのライフコーチ

河合ゆうきです^^

私の人生のバイブルとなった1冊『食べて、祈って、恋をして』

 

この本は、著者であるエリザベス・ギルバート自身の経験をもとに書かれた本です。

この本の読書会と称して私が開催しているのは、

ひとりの人として、誰かの人生ではなく自分の人生を生きる

その為に気づいて、手放し、乗り越えていく必要がある

古い価値観や、それらによって創り上げられた自分との向き合い方、

旅を通してそれを軽やかにしていく方法などを深める会です。

 

この本は入り口に過ぎません。

ただの女性の旅の記録ではなく、

資本主義社会の中を生きている女性に

共通する課題や心理、葛藤に対して、

それらにどう向き合い、

本来の自分を生きていくか?の答えが詰まっています。

 

この映画では語られていない、エリザベスの深い気づき、洞察を原作からお届けしていくシリーズ。

映画だけではわからない「食べて、祈って、恋をして」の世界

本日は第1回目のイタリア編前半です!

自分を喜ばせるためだけの選択、イタリア語を学ぶ

人生における様々な選択の中で、

私たちはその選択がどんなふうに実用的で、効率的か?

役に立つか、立たないか?という視点で選びがちです。

 

特に、キャリアを積むとき、

何か求められる期待に応えるとき、

社会にある様々な〇〇であるべき、

という価値観や観念の中で生きていると、

そういった思考は当たり前になっていきます。

 

この本の主人公であり、作者であるエリザベス・ギルバートも

そうやって、一生懸命、真面目に生きてきた女性のひとりです。

30代になり、ライターとしてのキャリアもあり、

結婚して家も買って、客観的に見たら成功している女性のひとり。

 

だけど、彼女は気づいてしまうのです。

 

自分が積み上げてきたものが何か違うということに。

いつも満たされない何かを感じていることに。

 

そして、自分が自分の母親のように

子供を産み育てたいと思っていない事や、

結婚生活を辞めたいと思っていることに。

 

それはまるで、社会の中の逸脱者のような、

失敗というレッテルが貼られてしまうような気分でもある。

だけど、その違和感はもう抑えられず、リズは離婚を選択します。

 

と同時に、様々なストレスと孤独を感じ、

夫との別居後に出逢ったデーヴィットとの

恋愛関係も依存的で破壊的なものになっていきます。

 

もともと恋愛に関しては依存的だったことを

本の中に書いていますが、この時点でリズは、

本当の自分をまだ知らずにいるのです。

 

そんな人生のどん底にいる中、

離婚協議も長期化し、憔悴していくリズ。

そんな自分に

「この先、どうしたい?」という質問をしていると、

毎回決まって出てくるのが、「イタリア語会話を習いたい」というものでした。

そして、その理由は、

リズにとってイタリア語はバラよりも美しい言語であり、

それを自分も話せるようになりたい。というもの。

実用的かどうか?は一切関係なく、

あの美しい言葉を話せるようになりたい。

それが自分の喜びとなるもの。

ただ、それだけの理由だったのです。

 

リズは自分の旅の最初の目的地にイタリアを選びます。

イタリアはまさに、

そんなリズの選択を否定せずに歓迎し、

どうぞ楽しんで!と言ってくれる地だったのです。

 

イタリアの語学学校では、

みんな、なんだかイタリア語が好きだから、

この美しい言語を自分が話せたら嬉しいから。

と言った理由で集まっている人たち。

リズと同じ理由で集まる人々とイタリア語を学び、スウェーデン人のソフィーと親友になります。

 

ソフィーもまた、銀行勤めをしていながらも、

美しいイタリア語を話したいという理由で4ヶ月の休暇を取り、イタリアに来ていたのです。

自分の喜びのためにイタリアを選んだ人々と繋がり、リズはイタリアで心を通わせる出会いを紡いでいきます。

イタリアで向き合う孤独と憂うつ

リズはニューヨークでの夫との離婚協議や

デーヴィットとの関係などで、

約2年間、悲嘆と抑うつ、不安定さと闘ってきました。

そして、様々なセラピーなども試しながら、最終的に薬物治療を選択しています。

それは、命を絶つ危険があったから。

それがきっかけとなり、最後の選択としていた薬物治療を選択するのです。

最後までこの服薬を拒んでいた背景を語る一文があります。

この文章から、家族やその一族の中で、「自分がどうみられるか?」ということを気にして生きてきた様子がわかります。

しかし、わたしは心の中でつぶやいた。

あなたは、うちの家族のことをなにもわかっちゃいない。

ギルバート家の人間は、肝臓病の薬だって飲まないかもしれないわ。

病はすべて個人的な道徳と節制の欠如のあらわれと見なすのがうちの一族なのだから。

引用:「食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書」

その為、服薬でその効果を感じながらも、

薬を内服することへの葛藤が常に心にあり、

一刻も早く薬を辞めたいと感じていたと語っています。

 

そんなリズは、イタリアのローマにわたり、

自分の中に存在する「憂うつ」と「寂しさ」と向き合います。

 

この時リズは、不安のスパイラルが始まったら、

それに飲み込まれないようにする対処法として、

ノートを活用し自分に問いかけ、自分から答えをもらう自分との対話をしていきます。

この時、ノートに問いかけるリズと、それにこたえるリズがいます。

自分の内なる存在は、この本を読んでいただければわかりますが、

リズが、この「食べて、祈って、恋をして」の旅をするきっかけとなる、

バスルームで聞こえた声の存在と繋がっています。

本来の自分、ありのままの自分、全てを受け入れた自分ともいえる存在。

それは未来のリズからの声とも言えます。

わたしはここにいるわ。あなたを愛している。あなたはひと晩泣きあかしてもいいの。

朝が来ても、わたしはまだあなたのそばにいる。

もし薬で治療する必要があるのなら、そうしてもいいーそれでもあなたを愛している。

あなたがなにをしようと、私の愛を失うことはない。

あなたが死ぬまでわたしはあなたを守る。死んでしまっても、それでもあなたを守る。

わたしは”憂うつ”よりも強く、”寂しさ”よりも勇敢で、なにがあっても枯渇することはないのだから。

ずっと昔、心が無防備な一瞬、あなたは、あなた自身をあなたの友人としてとらえたわ。

それをぜったいに忘れないで。

引用:「食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書」

このローマで”憂うつ”と”寂しさ”が、

リズの元から立ち去ることになった夜の対話には、

自分は自分の第一の友人であり、最愛のパートナーであるとう真理が描かれています。

心に浮かぶ罪悪感の理由

リズは自分を喜ばせるため、

人生の楽しみを満喫するためにイタリアに来ていながら、

時々「わたしはここでなにをしているんだろう」という疑問を抱えることになります。

 

それは、リズが生まれ育った環境、文化による影響です。

リズが育った家庭では、謹厳実直と言う言葉がぴったり。

子どもの時から年齢に関係なく、働くことが当たり前、

人の役に立つこと、仕事を任されて

責任を全うできる人間であることが良しとされる環境で、

一度にいくつもの仕事をこなせる子どもであれ!と言われ続けて育ってきていました。

 

その為、リズ自身も怠けたことはなければ、

家族の誰かが怠けているのも見たことがなかったと言います。

だから、ただ自分を喜ばせるため、人生の喜びの探求のために

イタリアで生活することを良しとできない自分が存在する。

 

そして、面白くて興味深いのは、アメリカ人の考察。

だいたいにおいて、アメリカ人は心地よく混じりけのない楽しみに浸かることが苦手であるようだ。

わたしたちは娯楽を求める国民ではあっても、楽しみを求める国民と言うわけではない。

中略

アメリカ人は、どうしたらなにもしないでいられるかがわからない。

これこそ、あの哀しきアメリカ人の典型ーバカンスに出かけてもリラックスできないストレス過多のエグゼクティブーを生み出す原因だ。

引用:「食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書」

 

ここで共感してしまう日本人も多いのでは?と私は感じます。

勤勉が美とされた時代から、働きすぎや過労が問題となる時代になっている日本。

私も、子どもの時からボーっとしてられない、何もせずにはいられない性分がありました。

それは、祖父の影響を強く受けていたからでもありますが、このパートには深く共感したことを覚えています。

一方で、イタリア人はどうかと言うと、

イタリア人は「何もしないことの素晴らしさ」を追求していく。

歴史的に見てもよく働いてきたイタリア人にとって、

より楽しく、より徹底的に、

何もしないでいられる人ほど、人生を極めた人となる。

 

そして、これはお金のあるなしに関係なく、

幸せになる才能を持っているかどうか?

に関係していることを知っているのです。

 

そんな人々の集まる国であれば、

人生を楽しむため、自分の喜びのために

イタリアに来たと言っても、誰も非難しないのです。

みんな、そうかそうか、思いっきりやれ!と歓迎し、激励してくれる。

 

そんな環境であるにも関わらず、

リズは吹っ切れることができず

自分の中に「罪悪感」を感じてしまうのです。

仕事を探すように、この喜びの探求さえも

仕事や一大プロジェクトのようにしようとしている自分。

大真面目にそんなことを考え、あきれつつ、ある日気づくのです。

 

リズにとって必要で重要なことは、

自分の人生の喜びをどう定義するか?

と言うことだと。

 

この問いを探求するための

時間と環境が今与えられているということに。

 

この瞬間から罪悪感はなりを潜め、

この人生の喜びがあふれているイタリアと言う国で、

何をしたくなくて、何をしたいか?を問いていきます。

リズにとってイタリアは、

芸術も歴史もロマンスも喜びに直結しているものではなく、

純粋に、「イタリア語を話すこと、聴くこと」と「食べること」が喜びだとはっきり自覚したのでした。

 

ここから、リズは食べることと話すことを

とことん楽しむイタリア滞在をスタートさせていきます。

それが彼女の喜びを満たすことだから。

日本人にも通づるところがあるリズが抱えていたもの

このイタリア編で見えてくるのは、

私たちが育った環境の中で、いかに自分の喜びよりも

周囲から言われたことや、社会的な役割期待に応えようと生きているか?

自分本来の価値観ではなく、誰かの価値観に応えるように、

誰かの価値観の正解になるように生きているということです。

 

そして、その根強い刷り込みによって、私たちは

本来の自分の喜びを生きることをタブー視していること。

 

この本の中では、イタリアと

リズが生まれ育ったアメリカとの対比が、

リズの洞察や登場人物の会話などから描かれています。

それらを読んだ感じることは、

日本もアメリカに似ている。ということです。

 

実際、私はこの本の旅のリズのように、

自分を喜ばせるためだけの理由で、ワーキングホリデーに行くことをタブー視していた過去があります。

しかも、祖父母をはじめとする親族に対しての理由を一生懸命考えていました。

だから、リズが感じた罪悪感にも共感できる部分がたくさんあるのです。

 

また、ワーホリで選んだオーストラリアはイタリアのような雰囲気があり、

自分がハッピーかどうか?という選択基準を大切にしている国、文化があります。

加えて、出逢った友人たちもラテン系が多く、

自分の幸せを純粋に選ぶ生き方をしている人たちでした。

 

そんな環境、影響の中で、

私自身も少しずつ、まるでリハビリのように

自分の喜びを満たす選択をしていきました。

 

このイタリア編①でリズが教えてくれている大切なポイントは、

旅に出た先で感じる自分の感情を丁寧に見ていくこと。

憂うつ、寂しさ、孤独、罪悪感など、ネガティブな感情であるほどに、

どうしてそう感じるのか?

に向き合っていくことです。

 

旅に出るからこそ、今までいた環境との違いによって、

より浮き彫りになる感情があります。

と同時に、対比する環境があるからこそ、

自分が持っている価値観や、思い込み、

刷り込みのような家族から受け継いでいるものに気づくことができるのです。

そして、それが絶対に正しいものではないことにも気づけるのです。

 

リズが自分の喜びの定義を見出したように、

喜びの定義も、正解の定義も人それぞれなのです。

リズにとってはイタリアが喜びを定義し、

満たしてくれる場としてぴったりでした。

でも、人によって喜びは違い、

それを満たしてくれる場も違うのです。

 

実際に、私にとってはイタリアよりも

オーストラリアがあっていたのです。

私は、イタリア語に魅力は感じてないし、

食べることも、ともに食べる人や環境を重視するタイプ。

 

むしろ、海、ビーチや自然を

たっぷりと感じられる環境が

私の喜びを満たしてくれるものでした。

だから、私の喜びを満たす環境は、

オーストラリアがピッタリ。

 

『食べて、祈って、恋をして』のような旅は、

イタリアに行くからできるわけでもなく、

リズにとってのイタリアのように、

あなたにとっての喜びとは何か?

そして、その喜びを満たしてくれる場所はどこか?

という問いの元に、旅の目的地を決めていくことが大切です。

 

そして、満たしながら、気づき、手放すことで、

新たに満たすスペースや本来の望みを満たすスペースができるのです。

 

次回はイタリア編パート②として、

家族から受け継いできたものや思い込みを手放し、

新たな視野で自分の人生を選択するポイントをお届けしていきます。

9つの質問に答えることで、今のあなたの「本来の自分との繋がりの状態」を診断します。

回答はメールですぐに受け取ることができます。

あなたの現在の状態に加え、「人生の上昇ステップの鍵」として、あなたがより本来の自分との繋がりを確かなものにして、心からの喜びや幸せを感じる人生へのアドバイスもお届けします。

この診断を受けると、「超実践的!本来の自分につながる5つのステップレッスン」も自動でお届けします!

さっそく診断してみる!

 

 


 

誰もが一生懸命に人生を生きています。その中で、この社会や世界に適応し、うまくやっていくために、様々な本音、感情を抑えるようになっています。その結果、社会生活はできたとしても「何かが違う」「満たされない何か」を違和感を感じ、「本当の自分」「本当の人生」を探そうとします。

 

そんな違和感を感じたら、本来のあなたの感情、気持ち、過去に置き去りにしてきたあらゆる自分に気づくプロセスが必要です。「あなたの本当の感情に気づく3つのステップセミナー」では、本来のあなたの気持ち、想いに気づき、本来の自分の感覚を取り戻すためのステップをお伝えしています。

最新のセミナー日程はこちらから

 

セミナーで実際のプロセスを知って、具体的なワークと実践方法も知ることができます。

知っただけで終わらない、本来の自分に繋がっていくために、セミナー内容を実践し、ひとりひとりが本来の自分の感覚を取り戻し、本音や想い、自分の喜びと幸せを思い出すためのオンラインコースはこちら!

 

あなたの現状から、本来のあなたにつながるステップを知る体験セッション

 

無料メールレター登録はこちら

お名前(姓名)
 
メールアドレス

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください